幼い頃から料理長である父の姿を見ていて憧れていました。
とか
料理をすることが大好きで、たくさんの人に食べてもらいたいんです。
とか
素敵なストーリーは「まったくありません!」
むしろ、なりたくない職業の一番でしたね。
とんでもなく大変なんですよ。
朝は早いし、夏は暑いし、冬は水が冷たいし、忙しくなると怒声は飛び交ってるし、洗い物の食器は積み上がってるし。。。
なんて状況を、幼い頃から毎日見てましたから。
両親から、跡を継いでほしいと言われたことは一度もなく
「好きなようにやんなさい」
と言われてました。
なので
「おれはバンドマンで食っていくんだ~!」
とか言ってました^^;
で、そんなに簡単にモノゴトが進むわけもなく、バンド活動しながらアルバイトしてたんですが
そのアルバイトというのが携帯電話の販売員だったんです。
当時は携帯電話の需要が急増している頃で、大卒初任給をかなり上回る給料もらってたんです。
いやぁ、バブリーですね。
てか、もらいすぎ!
そのうちどっちが本業かわからなくなってきて
というか、販売の仕事が楽しくなってきて。。。。
ある程度任されるようになっちゃうと、売り場をステージみたいに演出しはじめちゃって。
(売れないミュージシャンや芸人さんが消えていくありがちな話です。)
きっと誰かと話して、その人達に楽しんでもらうことが楽しかったんですね~。
ともあれ、その後「人を楽しませて売上があがる」ことを自分でやりたいと思うようになりまして
(すみません。大分はしょりました)
独立起業の準備をしていました。
(サラリーマンやってると、そればっかりじゃない部分も多いですからね)
起業するって、なかなか面倒な手続きも多いし
やりたいことを実現するまでには、起業してからも何年も頑張って地盤を作らなきゃだし
新品がダメなら中古で会社が転がってないかなと(笑)
例えば、後継者がいなくて承継をあきらめてるような。。。
はっ!!
うちの実家じゃんか。
しかも後継者がいないって、私のせいなんですよ?
あ~、めっちゃバカ。
気を取り直しまして
料亭をやりつつ、その延長上になにが出来る?
ってことを必死にシミュレーションしたんですよ。
お~見えてきた!
未来のストーリーがつながっていく
これはまず、実家へ行って両親に相談せねば。
「すみません。言われたとおり好きなようにやってたらこうなりました」
「・・・あんた、賢いのかバカなのかわからんね」
呆れられました(´・ω・`)
そんなこんなで料亭の跡取りになり、
料亭をやるなら料理人もやらないとってことになり(これ両親からの条件です)
今に至るわけです。
よく聞かれるんですよ。
なんで料理人やってるの?
ホントに料理作ってるの?
ってね。
営業マンが長かったので、料理人に見えないのかもしれないです。
ミュージシャンに憧れてた頃から今に至るまで、ひとつだけブレなかったのは「誰かを楽しませること」です。
キーワードは「エンターテイメント性」
「お店にいらっしゃる時間がエンターテイメント」
「伝えることもエンターテイメント」
皆様に素敵なときを過ごしていただけるよう、日々奮闘中です。
掛茶料理むとう
https://kacha-muto.com/
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